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日々感じたことをつらつらと。

大人と子供の境目

先日、友人の紹介でとある学生さんの留学相談を受ける機会があった。
中南米へ留学したいのだがどの国が良いのか等等のお話し。
学生さんって良いなあ自由だなあとか思いつつ相談に乗っていたんですが、だんだん彼の留学の目的があやふやな事に気づく。
彼自身、俺は目標を持っている!!と考えていて口にはしているけど、話を聞けば内容は非常にふらふら。とりあえずを留学をして、海外の友人を作って、その後はまあ語学を使って就職できればいいなあ・・・という彼の考えが言葉からにじみ出ていた。 

でも目標あった方が、自分にとって後々楽になるぞ?と思い少し話を突っ込むと、「分かりました、少し自分で考えます」との返信。それも彼の目標と同じように、言葉だけでの返事っていうのがあからさまに分かって少しイラっとした。
彼と話をしたのが午前中だったんですが、その午後もなぜかイライラが続いていた。タクシーに乗って運転手さんに話かけられてもイライラが続いているので、話かけられてもイエかノーしか返さないレベル(すごい感じ悪かったと思います、運転手のホルヘさんごめんない)
なんで今日こんなにイラつくんだろうと考えると、今自分は彼にイラついてるんではなくて自分の返事にもやもやしている事に気づいた。つまらない大人になったなあと。

 

自分が最初の留学をしたとき、目的なんて正直何もなかった。二回目の留学も、今持っている理由なんて後付けで一番大きな理由は「中南米が好きだから」のそれだけだった。会社を辞めて留学の話をすれば必ず周りの人たちには理由を聞かれ、「好きだから行きたい」なんてのは理由にはならない、行くからには目標を持てと散々言われた。
今思い返せばそのアドバイスは的確で、後の自分を助ける要素になったのだけど、その当時は「好きだから行くで何が悪いのよ!!!」なんて思っていたし、心許せる友人に何でやりたい事にいちいち目標が必要なのかなんて愚痴ったりもしていた。今の彼は、少し前の私と同じ。

大人になると、下の人へ自分の経験談を教えたがる。失敗してほしくないから。でも、相談をしているのは現実的なアドバイスを欲しいんじゃなくて、ただ一言「がんばれ」って言葉が欲しいんだよね。 

それに気づけた自分は今きっと大人と子供の境目。
気付けなくなるときなんて来なければいい。