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日々感じたことをつらつらと。

時間の使い方-消耗する時間と蓄積する時間

「消耗」の対義語は「蓄積」になるのね。

今日は時間の使い方について、私なりに考えた事を書きたいと思います。

 

日々忙しく働いていると、良い悪い抜きにして、なんとなくの時間を過ごしがちだと思います。

一般的には、平日は仕事に費やし、休日は家族や恋人・友人と過ごす人もいれば趣味に費やす人もいて、一日を寝て過ごす人もいる。大多数の人はどれかに当てはまるのだと思う。

 

私の過去を振り返ると、会社に勤めてこの二年半、休日は圧倒的に寝て過ごす日のほうが多かった。新卒で世間で言われる大手企業に入社したものの、若手が早期退職し働き盛りの20代~30代が少ない所謂ブラック企業に勤めていたので、仕事についていく事に必死だった。平日のダメージを休日に回復し、月曜日からまた必死に働く。まあブラックやらホワイト企業に関わらず、新卒社会人の過ごし方は一般的にこんな感じだと思います。生活の為に仕事をしているはずなのに、いつの間にか逆転し仕事をする為に生活をしている。よくある話。

 

そんな生活を二年程過ごし、だんだん仕事にも慣れてきて、日々にも余裕が出てくる。ここで恐らくみんなが思う疑問。「さて、空いている時間どう過ごそう?」

自分も同じように思ったし、きっと周りの友人も同じで、平日の夜や休日の誘いが社会人三年目になった頃から急激に増えた。会って、おいしいご飯を食べて、互いの直近の報告や友人や恋人の話題、仕事の愚痴。気兼ねなく友人と話せるのは楽しい。色々な友人と会って、価値観を広げるのも素敵。でも、お互いの時間があることもあり二回目三回目と会うと毎回、話が同じな事に気付く。あれ、お互い何も変わってなくない?と。

 

違和感を感じたのは、なんとなくSNSを眺めている時だった。大学時代の友人がアップしていた写真に、同じ大学の子が写っていた。その写真に写っていた子は、そんな仲良かったか?ぐらいの子。その時は卒業してから仲良くなったのか~ぐらいに思い気にもしてなかったが、その子のアップした写真を見てみると大学の子がたくさん。おおおおすごいなあ、日々仕事しているのにこんな友達と会えてキャパあるな~私にはないな~と思っていた頃、その友人から連絡がきた。「今週の土曜日暇なんだけど、空いてない?」ああ、こういう事か。会いたいから時間を空けるのではなくて、時間が空いているから会うのだと。なるほど。会うと、前回と変わらない話。恐らく、私以外とも同じ話をしているんだろうな。私がいえる身分でもないが、この子と会うのは年に一回でいいと感じた。

人と会うのは、確かに安心する。同じ状況の人に会ってああ悩んでるのは自分だけじゃないのだと安堵感を覚える。でも話しただけじゃ、明日は変わらない。

 

人生ってきっと短い。きっとと書いたのは人によって感じ方が違うから。時間の過ごし方によって、時間の体感速度は違う。

過去、仕事漬けだった日々は何もかもが初めてだった。分からない事だらけで、日々過ごす事に必死だった。だからこそ、時間の流れもとても早かった。でも、今後生きていく中で「初めて」はどんどん減っていく。経験があるからこそ、自分で選んでいかなきゃいけない。生き方も、日々の時間の過ごし方も。何かを選べば何かを捨てなきゃいけない。選ぶことって難しい。

 

自分で時間の過ごし方を選んで、明日が変わらない消耗する時間と、少しでも変わるかもしれない自分の中で蓄積する時間をバランス良く過ごす事。人間ってきっと両方必要。

何より、蓄積する時間って人によって違うから難しい。それをきちんと自分の中で見つけられたら、所謂「生きがい」になるのかね。